年に1度の東洋館お茶会に家族揃って参加してまいりました。

この日のお天気は生憎の雨でした。前回の記事にお茶会はあまり雨が降らないと書いたばかりでしたが、この日は珍しく雨が降りました。 しかし雨の日は木々がたっぷり濡れてみずみずしく、緑が映えてまた違った雰囲気を味わえました。
まずはお濃茶席へ。 お菓子は干し柿に栗あんが入った珍しいもので、鎌倉のお店からお取り寄せしたものでした。参考↓

「食べづらくて恐縮ですがとても美味しいので、ぜひ皆さんにも召し上がって欲しくてご用意しました。」とのことでした。 とても美味しかったです。
このお茶会は先生方が「型に嵌らずお客様は勿論、私たちも楽しいお茶会を!」をテーマにされています。 お席からお道具、お菓子もこだわってらっしゃいます。 先生方のお客様を心からおもてなししたいという気持ちが隅々まで感じられます。 ですので今回も印象に残ることが多いお茶会でした。
お点前をされた方は還暦を迎えられた方でした。 その方のサプライズのお祝いとして古帛紗を新調されたそうです。 主催側へのプレゼントですが、それを見た私たち客側も幸せになったひと時でした。
花入れは竹の二重切りに椿でした。 香合は菊蟹に似た花蟹でした。 お軸は閑座聴松風(かんざしてしょうふうをきく)でした。 「一切の雑念を捨て、静かに座ってただ松風の音を聴く。心が急いでいれば気付かぬことが多い。静かに座って耳を済ませば澄み渡った音が聞こえてくる。」という意味です。 確かに日常は忙しく過ぎてゆき、普段疎かにしているものが沢山あると思います。 お茶の世界では普段の生活で忘れがちなことを問いかけてくれるので、毎回ハッとさせられます。
お道具は裏千家のものだけでなく、表千家のものもありました。 これも、型にはまらず良いものは良いということで普段と違う点でした。
次は薄茶を頂きました。 お菓子は仙台のお菓子で霜柱という飴でした。参考↓

口に入れるとすうっと溶けてなくなりとても美味しかったです。 普段味わえないお菓子との出会いもお茶会の嬉しいところです。
お軸は日々是無事(ひびこれこともなし)でした。 「多くを求めず我欲をなくすと本来の自分は大自然に生かせれており1日1日に感謝して生きる」という意味です。 禅の言葉は毎回考えさせられます。良いことがあった日も1日、悪いことがあった日も1日。 しかしどんな1日にも感謝して過ごさねばならないなと思いました。
炉に梅が描かれており香合も梅で合わせてありました。 また、水差しが竹、主茶碗に松が描かれて松竹梅のおめでたいお席でした。 お茶も美味しく頂きました。
そして最後に点心席へ。 去年も今年もとても豪華で美味しかったです。

毎回お茶席の写真がなくて雰囲気が伝わりづらくてごめんなさい。 でも、あまりお茶席でカメラを出して写真を撮るのもなあと思ってしまいつい写真が少なくなってしまいます。 雰囲気はぜひお茶会に参加されて自身で感じ取るのが1番だということで・・・(^^)