お正月休みがあっという間に終わりましたね。
気を引き締めて、今年も沢山の方に着物を着て頂けるよう頑張っていく所存であります。
さて一旦お正月気分に戻りまして、当店の鏡餅を紹介します。
元旦に着付けに着て頂いた方や、1月の着付教室で「珍しい飾り方ですね~」と好評を博しました。

毎年母が飾りつけしております。
お餅は毎年祖母宅で作ります。もち米を蒸し、機械でついて、手で丸めた自慢のお餅です♪ 付きたては思わず「日本人でよかったー!」と言いたくなるような美味しさです(^^)

まず三方に裏白を敷きます。
その上に下段のお餅を置きスルメを乗せます。
そして上段のお餅は昆布でくるんで乗せます。
その上に橙を置き、周りに干し柿を置いて完成です。
干し柿は串に刺してあるものが多いようですが、母曰く「皆干し柿食べないから沢山あっても困るもの・・・」とのことで、干し柿は少な目です。
そして周りには商売繁盛の願いを込めて、ものさしや電卓などの事務用品と今年の干支を飾るのが当店流です!
いい機会だったので鏡餅について勉強してみました。
鏡は勾玉、剣とともに三種の神器の一つで、日本人にとって宝物の象徴です。
また鏡には神様が宿ると言い伝えがあり、鏡餅は1年の始まりを神様とお祝いするという意味があるようです。
三方・・・神饌を載せるための台で、もともと神様にお供えする意味がある
裏白・・・裏白は古い葉が落ちる前に新しい葉が出るので子孫繁栄を表す
餅・・・・・餅には稲の霊が宿り、食べると力を与えられると考えられていた
昆布・・・「よろこぶ」、子供がうまれる「子生」
橙・・・・・家計が代々長寿で続くように
柿・・・・・嘉来といって喜びや福が来るように
毎年当たり前に母が用意してくれる鏡餅。 このように一つ一つ意味があり、神様にその家計が長く幸せに続くようにという願いが込められているのだと勉強になりました。 来年は一緒に飾りつけをしたいと思います。