
徴古館に行ってきました。
「侯爵鍋島家と東京」という展示会が開催されています。
明治時代に入り佐賀藩のお殿様から、侯爵になり東京に移り住んだ鍋島家の貴重な資料が展示されています。
このポスターにある着物で作られたドレスが10数年ぶりに公開されました。
小袖を利用して作られたそうですが、さすがお殿様への献上品は小袖と言いつつ豪華なものでした。
白地に紋意匠が入った着物に上から日本刺繍がたっぷりと施されていました。
日本刺繍でクローバーや洋花を刺繍しているので、色は渋く図柄は可愛らしい和洋折衷な印象を受けました。
ビーズやタッセルもふんだんに付けられて豪華なドレスでした。
他には家紋いりのシャンパングラスや、天皇家から伝わったボンボニエールなど文明開化を感じさせるものばかり。
ボンボニエールとはもともと西洋の文化で、慶事に砂糖菓子を贈る習慣を日本が近代以降真似したことから始まったそうです。
宮中宴会の記念品として、意匠を凝らした菓子器・工芸品のことです。
参考↓

鍋島家は勤勉だったようで、書・絵・外国語・茶・唄なども得意としていた方が多かったようです。
掛け軸や 絵画、茶道具など様々な展示がありとても楽しかったです。
しかしこの日はとても6月始めとはいえ蒸し暑かったです。
そろそろ夏の紗や絽の着物を準備しないといけませんね。
単の時期も、夏の着物の時期もぼんやりしていたらあっ!という間に終わってしまいますからね(^^)