投稿が遅くなりごめんなさい(..)
先日自分用の喪服を誂えました!喪服はまわりが元気な時に用意するものです。今のうちにと思って準備しました。着る時はなるべく遠い未来が良いけれど、その時が来てもしっかりとした気持ちで送り出せる気がします。
写真では分かりにくいでしょうか。でもそれだけ黒の色がしっかりと深いです。
下地に紅・藍・鬱金を下地に染めてから黒を染色することで、色が深くなります。いい喪服はそのようになっています。
こちらは喪服の証紙部分です。上の扇面のところが鬱金色ですね。これが下地に鬱金色を染めた証になります。
喪服を着る場面では全員が黒を着ているので、染色の良し悪しがはっきりと分かります。喪服でも洋服でも並ぶと一目瞭然です。喪服は安くても質の悪いものはおすすめしません。小紋や訪問着などといった他の着物と違い、喪服は一着しか誂えないので、上質なもので誂えましょう。喪服のような儀式ものは、質が良いもの悪いものでも値段は大きく変わりません。ぜひ良い生地と染めの喪服でいざという時の準備をしておきましょう。
こちらは黒共帯です。喪服は「悲しみが重ならないように」二重太鼓の袋帯ではなく、一重太鼓になる名古屋帯が多いです。
帯締め・帯揚げ・草履も黒一色です。帯・小物も儀式ものなので、一般的な商品より価格はぐっと抑え目です。バッグは洋喪服と兼用で使えます。
近年では喪主の方でも洋装が増えてきましたね。
以前喪服の着付けをしたことがありました。紐や帯をきゅっと締めていきますので、喪主の女性が悲しみの中でも「私がしっかりしないと・・・」と気持ちが落ち着いく様子が印象的でした。
喪服を着る時は親族や近しい友人の時なので悲しみに暮れてる時でしょうが、喪服を着て心を落ち着けて最期を送り出したいと思います。
来週も喪服について書きます。