9月頃になると、毎年七五三のお問い合わせを頂きます。ここでは七五三やお宮参りを詳しく書いていきます。
まず、お宮参りについてです。お子様の誕生から三十日前後でお祝いするのがお宮参りですが、この時用意するのが「一つ身」と呼ばれる着物です。
この一つ身をお宮参りの時はお布団のように上から掛け、成長に合わせて肩揚げ・腰揚げをして着用します。
生まれた時はあんなに大きかった一つ身、でも成長と共に肩揚げ・腰揚げをして着用できるようになり、最後は肩揚げ腰揚げを外して一枚の着物として着用できるようになったねと、お子様の成長をお祝いするものです✨
最近ではお宮参りと七五三の時のみのイメージですが、本来は御祝い事やお子様の誕生日、お正月などの礼装として着用していただけます。礼装としての美しさに加えて、成長を可視化できる日本の文化です。
一つ身は男児用・女児用があります。当店で扱うのは一つ身の表地は正絹・裏地はポリエステル、長襦袢はポリエステルのものが一般的です。大体6万~10万円のものが多いです。
全てポリエステルですと5万円程度です。また、全て正絹ですと25∼40万円位です。
ちなみに男児用は紋を入れるのが一般的ですので、お買い求め後に紋入れのため2週間程度いただきます。女児用は紋入れをしないのでそのままお渡しできます。(一つ身は基本的に仕立て上がっています)
ただ、全て正絹の一つ身は仕立て上がりもありますが、ご注文後に仕立てるものも多いので、ご誕生の1~2ヶ月前にはご相談くださいませ。
ここからは七五三についてです。
七五三は女の子は三歳と七歳、男の子は五歳が一般的です。ただし数えでも満年齢でもどちらでも良いので、あまりこだわりすぎず、健康に成長していることを御祝いするのが一番だと思います😌
七五三の時はお子様の体型に合わせて、着物と長襦袢を肩揚げ・腰揚げ(短く縫い上げ)します。
一つ身は大体5歳くらいまでの着用サイズです。女児3歳の七五三と男児5歳の七五三では着用できますが、7歳になると身丈が短い可能性が高いです。(お子様の成長によります)
着物と長襦袢をそれぞれ手縫いで肩揚げ・腰揚げして17,600円(税込)です。3週間お時間いただきます。
肩揚げ・腰揚げをして、女児は被布セット・男児は袴セットを追加して合わせます。どちらも七五三に必要なものが一式入ったセットです。被布セットは6~10万円程、袴セットはポリエステルで3~6万円程度、正絹で10万円です。
女の子の方が色柄もたくさんあり、小物も多く華やかです。女性は子供の頃からおしゃれですね🥰
7歳以降は四つ身が一般的です。こちらは7歳~12歳くらいまでの着物です。(身長によります)
四つ身は市販品は少ないのですが、お持ちの着物を洗い張り・仕立て直ししてつくることもできます。その場合裏地等をそのまま使用する場合は5万円程、裏地を新品に交換する場合は8万円程になります。
着物は洗い張り・仕立て直しをすればサイズ調節ができます。絹の耐用年数は50年と言われ、お下がりでも充分使うことができます✨また一度洗うと絹の光沢が戻りとても綺麗になります。
当店では新しくご購入される方と、お下がりを使いたいご相談と半々位です。まずは一度ぜひご相談くださいませ。
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